ユニット折り紙考
ユニット折り紙とは?
(ユニット折り紙の、画像と折り方はこちらへ!)
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折り紙遊びにはいろんなものがあるが、ユニット折り紙は魅力的なものの一つです。伝統的なものとしては、手裏剣・重ね箱・くす玉などがあります。こつこつと折ったユニット(部品)を幾つか組み合わせて、一つの作品に組み上げる。完成したときの充実感は、実際に作ってみないとわからないものです。多いものでは、百を越えるユニットを組み合わせて作るものもあり、ユニットの数が多かったり組み合わせ方が複雑であれば、完成したときの喜びは抜群です。まさに、立体ジグソーパズルを完成させたに等しい感慨です。 このユニット折り紙、一般的には、糊を使わずに組み立てられるものを指しますが、接合の強度を増すため糊を使う場合もあります。
手裏剣・重ね箱・くす玉の折り方は、それぞれをクリック!
ユニット折り紙の魅力
接合方法は違っても作品の完成のためには、ともかくユニットを必要な数だけ折りあげるわけですが、ユニットを折っているときはその完成の姿や大きさは普通はわかりません。組み上げてみて想像以上の大きさに驚くこともしばしばです。ユニットの作りが雑であれば、組み方も難しく出来上がりの作品もどことなく美しさに欠けます。もちろんきちんとしたユニットできちんと組み上げれば、完成品の美しさは言うまでもありません。このように、やればやるだけの成果がある、作品が折る人の努力に正直なところが、ユニット折り紙の大きな魅力です。
ユニット折り紙の効用
むかしから、折り紙は集中力をつけると言われていますが、少なくとも心を落ち着けて集中してやらないと折れません。その繰り返しが集中することに慣れさせることは確かなようで、その点で言えばユニット折り紙はある程度数を折らなければならないので、ピッタリです。また、完成時点での満足感は折る個数の多さを忘れさせてくれます。もし、折り紙で集中力を養おうとすればユニット折り紙を奨めます。
ユニット折り紙と結晶
ユニット折り紙のなかでも、くす玉のような多面体の作品は、化学や鉱物学にでてくる結晶模型に似ています。この事は、ある意味では当然のことで、結晶は原子や分子というユニットを組み上げた作品と見なせばおのずと理解できます。結晶構造の美しさを、ユニット折り紙で体現し、空間認識を養ってみるのもいいものです。自分のオリジナルな結晶を創造することはさらに一層楽しいものです。
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