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「天国と地獄」


1.地面に、直径10p前後、深さ5p前後の穴を五カ所にあけ、線を一本ひきます。穴と穴の間隔は1.5m前後、線と地獄穴の間隔は2.0m前後が目安ですが、穴が小さければ短くてもよい。(図参照)穴の名称は図のように、天国、真ん中、端、地獄です。端には、左右の区別はありませんが、便宜的に線の位置から見て右、左と言う時もあります。

天国と地獄-FIG

2.ビー玉は投げるのでなく、指ではじいて飛ばします。はじき方は、利き腕の中指と親指でビー玉を挟むというよりつまみ、つまんだビー玉を人差し指の爪のある側ではじくのが基本です。基本は基本で、要するに指だけを使って飛ばせれば、かまいません。手首のスナップによる飛ばし方は、普通は認められません。

3.実際にビー玉を飛ばすときは、利き腕でない方の手のひらを、地面の方に向けながらビー玉をもったままの利き手と自分の小指どうしで指切りをします。そしてそのまま、利き手でない方の親指を始点につけます。この時当然、利き手でない方の手のひらは地面についています。これでビー玉を飛ばす態勢ができました。

4.始点とは、飛ばしたり当てられたりしたビー玉があった場所で、自分の順番が来る度にその地点からはじきます。最初は線上が始点となり、穴に入った時はその穴が始点となります。

5.ゲームの目的は、指定された順路で穴にビー玉を入れてまわり、早く「ころしや(殺しや)」となって、自分のビー玉で他のビー玉を当てて「ころす」ことです。普通は、「ころした」ビー玉はもらえます。

6.その順路は、線−地獄−真ん中−端−真ん中−端−真ん中−天国−真ん中−端−真ん中−端−真ん中−地獄−線−地獄です。端の穴は左右どちらから先にまわってもよいことになっています。線は外に出れば成功です。

7.ゲームやる順番は独特なものがあります。とりあえずジャンケンで仮の順番を決めます。2回目以降のゲームの時は、最後に残った順に仮の順番が決まります。仮の順番で交代に、線から地獄の穴に向けてビー玉を飛ばします。こうして地獄穴に近い順に、本式の順番が決まります。穴に入れば一番です。同順の場合は、仮の順が優先します。

8.この時、他の人のビー玉に当ててしまったら、後に説明します「懲役」となります。最初の地獄に入るまでは、他のビー玉に当ててもだめで「懲役」となります。

9.こうして穴をまわっていくのです。穴には、当然一回では入りません。入らなければ、つぎの人と交代です。ただし、ビー玉は止まった位置に置いたままで、自分の番が来ればそこを始点としてビー玉を飛ばします。本当に穴に入った時だけでなく、自分のビー玉を他の人のビー玉に当てても、つぎの穴に入ったことになります。

10.もし、一回で二重衝突のようになれば、「2ちょこ」となり、つぎのつぎの穴に入ったことになり、2穴進めます。「3ちょこ」以上もあり得ます。また、当てた相手が「ころしや」であれば、ひとつで「2ちょこ」になります。

11.穴に入るか当てるかすれば、それが失敗するまで引き続けてやれます。

12.この時、間違えて別の穴に入ってしまったり、当たったビー玉(自分のも、相手のも)がいずれかの穴に入れば「懲役」となります。「懲役」の年数は相談で決め、その年数が休みの回数となり、その回数だけ自分の番がとばされます。

13.こうして、最後の地獄に入れば「ころしや」で他のビー玉を「ころせ」ます。「ころしや」はどの穴に入ってもよく、もちろん「ころしたり」穴に入ればやり続けられます。「ころしや」に当て当てられた人は、ゲームから抜けます。「ころしや」一人だけになればゲームオーバーです。

14.これが「天国と地獄」の流れですが、まだユニークなルールがあります。「ややこ(赤んぼう)」というルールです。もし他の人に当てられたビー玉が、ころがって線の外に出てしまうと、「ややこ」となります。「ややこ」になれば、最初からやり直しとなります。赤ちゃんから再出発です。また、自分ではじいたビー玉が出てしまっても「ややこ」となります。「ころしや」も例外ではありません。

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