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おさら(おさらい)



おさら(おさらい)について

 「おさら」は、「おさらい」のなまったもので、一つのワザを終える度に「おさら(い)」とくり返す、歌つきお手玉あそびの代表です。そこに、取り入れられたワザには、それぞれの土地柄や時代が反映されて多種多彩なものがあります。もちろん歌のリズムやメロディーも、数に限りがありません。

 「おさら」の特徴に、普通のお手玉あそびと違って、ワザによって右手と左手で違う動作が入る事があります。ひとの手は、同時に左右まったく違うある動作をすることに、慣れるのにしばらく時間がかかります。そんな機会は、最近ではピアノなどの楽器を奏でる時以外、お茶碗とお箸で食事をする時ぐらいです。右手左手の動作の違いに苦労する子どもの姿は、ほほえましいものです。その効用はさておき、「おさら」のこの特徴をぜひ楽しんで下さい。

CUT-お手玉2

「おさら」のワザ (遊邑舎版)

 「おさら」は、親玉などといわれるお手玉を投げ上げている間に、他のお手玉を使って色々なことをします。これが、年少者や初心者にとって難しく、まず「床たたき」(「おさら」のワザ参照)をくり返し練習すると良いでしょう。

「床たたき」
1)親玉だけを使います。親玉を右手(右利きの場合、以下同じ)に持ちます。
2)親玉を投げ上げます。
3)親玉が宙にある間に、手のひらを自然に開いたまま、両手で床(畳)を1回たたきます。
4)落ちてきた親玉を両手でうけます。

「おさら」
1)親玉1個と子玉3〜5個を使います。子玉全部を床の上の取りやすいところに置き、親玉を右手に持ちます。(以下のワザも同じ)
2)親玉を投げ上げます。
3)親玉が宙にある間に、両手で水をすくうように子玉全部をすくい取ります。
4)落ちてきた親玉を、子玉を持ったまま両手でうけます。
5)右手(または、両手)に親玉だけを残し、子玉全部を床に落とします(そっと置いても良い)。
6)この一連の動作の間に、「おさら」と歌う。リズムの目安は、2)で「お」、3)4)で「さ」、5)で「ら(い)」です。

「おひとつ」(「おふたつ」・「おみっつ」)
1)親玉を投げ上げます。
2)親玉が宙にある間に、右手で子玉の集まりの中から1個だけつかみ取ります。
3)落ちてきた親玉を、子玉を持ったまま右手でうけます。
4)右手に親玉を残し、子玉1個を床に落とします(そっと置いても良い)。
5)この一連の動作の間に、1)2)3)で「おひとつ」、4)で「おろして」と歌います。
6)そのまま、「おさら」をして終了です。
 「おふたつ」・「おみっつ」は、この一連の動作のうち、2)でつかみ取る子玉の数をそれぞれ2個・3個に変えただけのワザです。

「おつかみ」
1)左手を手のひらを上に向け、体の前へ自然に出してかまえ、親玉を投げ上げます。
2)親玉が宙にある間に、右手で子玉の集まりの中から1個だけつかみ取り、さらに左手に渡します。
3)落ちてきた親玉を、子玉を持ったまま右手でうけます。
4)この一連の動作の間に、1)で「おつ」、2)で「か」、3)で「み」と歌います。
5)これら1)−3)の動作を子玉をつかんだまま、他の子玉が無くなるまでくり返します。
6)「おろして」と歌いながら、右手に親玉を残し、子玉全部を床に落とします(そっと置いても良い、以下同じ)。
7)そのまま、「おさら」をして終了です。

「おはさみ」
1)左手を手のひらをひろげ、体の前へ自然に出してかまえ、親玉を投げ上げます。
2)親玉が宙にある間に、右手で子玉の集まりの中から1個だけつかみ取り、さらに左手の指と指の間にはさみ込みます(親指側から順に)。
3)落ちてきた親玉を、子玉を持ったまま右手でうけます。
4)この一連の動作の間に、1)で「おは」、2)で「さ」、3)で「み」と歌います。
5)これら1)−3)の動作を子玉をはさんだまま、他の子玉が無くなるまでくり返します。(はさむところが無くなればまた、親指側から重ねてはさみます。)
6)「おろして」と歌いながら、右手に親玉を残し、子玉全部を床に落とします。

「おてのせ」
1)左手を手のひらを下に向け、体の前へ自然に出してかまえ、親玉を投げ上げます。
2)親玉が宙にある間に、右手で子玉の集まりの中から1個だけつかみ取り、さらに左手の甲(こう)の上にのせます。
3)落ちてきた親玉を、子玉を持ったまま右手でうけます。
4)この一連の動作の間に、1)で「おて」、2)で「の」、3)で「せ」と歌います。
5)これら1)−3)の動作を子玉を甲にのせたまま、他の子玉が無くなるまでくり返します。
6)「おろして」と歌いながら、右手に親玉を残し、子玉全部を床に落とします(そっと置いても良い)。
7)そのまま、「おさら」をして終了です。

「電車ののりかえ」
1)左手を手のひらを下に向け、体の前へ自然に出してかまえ、右手で親玉を投げ上げます。
2)親玉が宙にある間に、右手で子玉の集まりの中から1個だけつかみ取り、さらに左手の甲(こう)の上にのせます。
3)落ちてきた親玉を、子玉を持ったまま右手でうけます。
4)この一連の動作の間に、1)で「電車」、2)で「の」、3)で「のりかえ」と歌います。
5)左手の甲にのせたお手玉を、左手の平を返すことで落としながら、右手で親玉を投げ上げます。(「電車」)
6)親玉が宙にある間に、右手で残りの子玉の集まりの中から1個だけつかみ取り、さらに左手の甲(こう)の上にのせます。(「の」)
7)落ちてきた親玉を、子玉を持ったまま右手でうけます。(「のりかえ」)
8)これら5)−7)の動作をもう一巡くり返します。
10)「おろして」と歌いながら、左手の甲にのっている子玉を床に落とします。
11)そのまま、「おさら」をして終了です。

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