お手玉(おじゃみ)
お手玉について
お手玉は、いろんなものが市販されていますが、やはり手作りが愛着が生まれ最高です。日本のお手玉ではその形でわけてみると、俵型と座布団型が代表的なものです。ここでは、いろんなワザをやる上で、手作りの座布団型をおすすめします。
お手玉に入れる中身は、昔は小豆や数珠玉(野草の実)などが使われましたが、割と安価で手に入れ易いモデルガンに使われる、BB弾と呼ばれるプラスティックの弾を使うのも良いでしょう。(もちろん、プラスティックのペレットでも良い。)これなら汚れたときに、丸洗いが出来便利ですし、粒がそろっていてお手玉に不ぞろいが無くなります。あれば、小さな鈴を1個入れると、趣向が増します。
入れる中身の量は、お手玉の容量の半分前後を基準に、片手で楽にお手玉を数個つかめる程度が良いでしょう。大きさに比べて重さが軽いと思うときは、中身と同じぐらいの粒の大きさの小石を入れ調整します。
お手玉の作り方(座布団型)
1)4−5cm四方の正方形を二つ合わせた長方形の布を、お手玉1個につき4枚用意して下さい。(2枚ずつ同じ色が良いでしょう。)
2)色違いの布を表どうし、縦置きの布と横置きの布を合わせます。
3)角から二枚の布を縫っていき、一辺を縫ったら余っている布をもう一枚の布の辺に沿って折り曲げ、縫っていきます。これを繰り返し、ちょうど箱形になったら半分の出来上がりです。
4)同じものをもう一つ作り、布の色が交互になるように辺と辺を合わせます。
5)端から縫っていき、一辺(後から中身を入れる穴の部分)を残して縫います。
6)先ほど縫い残した穴から、布の表側を引き出します。
7)中身を入れて、穴を閉じるように縫えば出来上がりです。
お手玉のワザ
(遊邑舎版)
とコツ
(特に指導者のために)
子どもにとっては、お手玉は以外と難しく、普通はお手玉を2個以上使ってやりますが、最初は「両手1個」から始めると比較的うまくいきます。特に、利き腕でない方の手でうけるのが難しいようで、この右手で投げて左手でうける練習をしっかりやるのが大切です。
「両手1個」
1)お手玉を1個だけ使います。お手玉を右手(右利きの場合、以下同じ)に持ちます。
2)お手玉を投げ上げます。
3)落ちてきたお手玉を左手でうけます。
4)右手を左手より低くかまえ、左手のお手玉を右手のひらの上に落とします。
5)このサイクルを一回として数えます。
「両手2個」
1)お手玉を2個使います。お手玉を両手に1個ずつ持ちます。
2)右手にあるお手玉を投げ上げます。
3)お手玉が宙にある間に、左手のお手玉を右手のひらの上に落とす。
これがなかなかできない場合は、落とすのでなく手を合わせるように、左手から右手に渡すようにすると良いでしょう。
4)落ちてきたお手玉を左手でうけます。
5)このサイクルを一回として数えます。
「お手玉モシカメ」
1)基本は立ってやります。お手玉を1個だけ使い、お手玉を右手のひらにのます。
2)いったんひざを曲げた後、ひざを伸ばすタイミングと反動でお手玉を宙に上げる。(けん玉のモシカメをする要領です。お手玉は、投げ上げない方がよく、少し浮き上がればよいのです。)
3)落ちてきたお手玉を、ひざを曲げながら、右手の甲(こう)でうけます。
4)このサイクルを一回として数えます。
「片手2個」
1)お手玉を2個使います。お手玉を右手に2個持ちます。この時、1個は薬指・小指と手のひらで、もう1個は人差し指・中指と親指で、前後に分けて持つと良いでしょう。
2)お手玉を1個(親指側のもの)を投げ上げます。
3)先に投げ上げた1個が落ちてくるタイミングで、残りの1個を先の1個とぶつからないように投げ上ます。(この時、お手玉が左→上→右→下→左と、やや回転させるように投げるとベストです。3個回転への移行がスムーズにいくようです。)
4)落ちてきた最初のお手玉を右手でうけます。
5)このサイクルを一回として数えます。
このワザは、初心者にとってかなり難しく、はじめは2個続けて投げ上げることだけを練習します。次に、うけるのは右手ではなく、左手で2個ともうける練習をし、慣れればこのワザに挑戦すると良いでしょう。
「両手3個(クロス)」
1)お手玉を3個使います。お手玉を右手に2個と左手に1個持ちます。この時、右手の1個は薬指・小指と手のひらで、もう1個は人差し指・中指と親指で、前後に分けて持つと良いでしょう。
2)右手のお手玉を1個(親指側のもの)を左寄りに投げ上げます。
3)先に投げ上げた1個が落ちてくるまでに、左手の1個を先の1個とぶつからないように、右寄りに投げ上ます。
4)落ちてきた最初の1個のお手玉を左手でうけます。
5)2個目が落ちてくるまでに、右手のもう1個のお手玉を2個目とぶつからないように、左寄りに投げ上ます。
6)落ちてきた2個目のお手玉を右手でうけます。
7)3個目が落ちてくるまでに、左手でうけた1個のお手玉を3個目とぶつからないように、右寄りに投げ上ます。
8)落ちてきた3個目のお手玉を左手でうけます。
9)このサイクルを一サイクル(回数は3回)として数えます。(うけた回数で数えます。)
このワザはかなり難しく、はじめは、1個のお手玉を左手で投げて右手でうける練習をします。つぎに、2個のお手玉を両手に1個ずつ持ち、右手で左寄りに投げ上げた後、すぐ左手で右寄りに投げ上げ、それぞれ別の手でうける練習をすると良いでしょう。
「両手3個(回転)」
1)お手玉を3個使います。お手玉を右手に2個と左手に1個持ちます。この時、右手の1個は薬指・小指と手のひらで、もう1個は人差し指・中指と親指で、前後に分けて持つと良いでしょう。
2)右手のお手玉を1個(親指側のもの)をやや左寄りに投げ上げます。
3)先に投げ上げた1個に続き、すぐに右手のもう1個を同じように左寄りに投げ上ます。
4)1個目が落ちてくるまでに、左手のお手玉を落とすようにして右手にわたします。
5)そのお手玉を右手で左寄りに投げ上げながら、左手で落ちてきた1個目のお手玉をうけます。(これで1回と数えます。)
6)これを繰り返します。
このワザも難易度が高く、両手2個がかなり上達してから取り組むと良いでしょう。また、はじめは少し高めに投げ上げると落ちてくるまでの時間がかせげ、つぎの投げ上げやうけの動作がやりやすくなります。さらに、3回以上続けることを無視して、左手で投げ上げた3個すべてをうける練習を繰り返すのも良いでしょう。