ユニット折り紙ブログ記事（３）

ユニット折り紙雑記帳　：　ユニット折り紙ブログ記事（３）

折り紙と物理学：より大きく、より小さく／2004年10月28日

　普通に折り紙を折っていますと、この地球の大自然の原理を、感じ認識することなく時を過ごします。だが、極めて大きな作品や、極めて小さな作品を、折ろうとしますと、この大自然の原理が大きく姿を現します。
　例えば、ユニット折り紙をやっていて、普通は多くて数十枚（ユニット）程度の作品を作っています。しかし、ユニット数が100を越えるようになりますと、状況が、がらっと変わってきます。
　何と地球の重力が、その偉大な力をあらわすのです。普通の大きさ（15cm角）と厚さの折り紙で、100ユニットを越える作品を組み上げてみますと、何と！あの軽い紙の重さが、ものを言うようになって、形が歪んでくるのです。
　宇宙空間にあるスペースシャトル内の、無重力の下では、何百ユニットの作品も、形はまったく歪みません。地上で形が歪むのは、まさに、紙に地球の重力が働くたまものなのです。この紙と地球の取り合わせは、面白い現象だといえます。
　ところで、このユニット折り紙もそうですが、作品が組み上げられるのも、そもそもを考えれば、摩擦力という自然の原理があるおかげです。摩擦がなければ、せっかく組み上げた、多くのユニット折り紙作品は、自然崩壊するでしょう。
　こうしたわけで、大きな作品より小さな作品を作ることに、私の折り紙は方向転換するようになります。しかし、ここにも普段気にしていなかった事が、にわかにクローズアップされ、大変気になる存在になってくるのです。
ユニット折り紙

　それは、紙には厚さがあると言うことです。普通の15cmサイズの折り紙では、厚さが作る作品に、大きな影響を与えるものは少しです。しかし、これが一辺が１cmぐらいになってきますと、紙の厚さがきいてきます。（右図：30ユニット）
　この厚さが、作品を折っていく上で邪魔になってくるのです。それもそのはずで、同じ比率で考えると、同じ厚さの紙ですと、15cmの折り紙に対して、１cmの折り紙の厚さは、15倍になる計算です。
　そして、この何倍にもなった厚さが、見かけ上の紙の硬さを増加させるのだ。だから、厚さと折り曲げにくさが相乗的に働き、ミニ折り紙は困難さを増す。
　だから、極小の折り紙作品を作る場合、極めて薄手の折り紙を使用する場合が多いのです。しかし、そうした折り紙は、市販されていないし、また他の紙を転用するのも、やっかいなのです。

野口さん（ディスカバリー）の折り紙／2005年08月11日

　スペースシャトル「ディスカバリー号」で野口さんがクルクル回していた折り紙は、一般的にはユニット折り紙と言われる折り紙です。そのユニットによく似たものをユニット折り紙で紹介していますので、挑戦しては如何でしょうか。
　なお、ほぼ同等のユニットが右記のユニット（UR002）です。画像クリックで該当ページにジャンプします。（折り図もあります。）

ある小さな作品展から／2005年11月23日

　今日、２ヶ月に一度、ユニット折り紙を教えに行っている女性団体の作品展がありました。と言いましても、個人宅で開かれたもので、画像はそのユニット折り紙作品ですが、他にも刺繍・ビーズ細工・油絵など様々なジャンルの作品が展示されていました。

　この女性のサークル的活動は40年以上の歴史があるそうですが、全般的にこの様な文化活動は、女性の方が活発なように思われます。最近では、熟年の男性のピアノや絵画などの、余暇や趣味の活動も増えてきているようですが、まだ女性の活発さには及ばないようです。
　こうした趣味の創造的活動は、脳を活性化しストレスをも軽減すると言われていますが、平均的な寿命の長さでは、女性に及ばない男性のみなさんも、もっと旺盛に、こうした活動をして欲しいし、私もまたそうしていきたいと思っています。