メンコは大阪では主に長方形のものを使用しベッタンと呼ばれています。ここで紹介するのは、右図の様なものを使用します。大きさはおよそ3cm*6cmで厚さが1mmに満たないものが一般的です。ベッタンの画像及び説明は、遊邑コレクトのベッタン(メンコ)およびベッタン(メンコ)あれこれを参考にして下さい。 <「はたきん」> このベッタンを使うあそびは、地面や床の上に置いたベッタンを裏返すあそびが一般的です、かつて大阪では「はたきん」と呼んでいました。相手のベッタンの横側に自分のベッタンをたたきつけ、風をおこすことで裏返す、まさに「はたく」のです。 また、同様にはたき風をおこすことで、相手のベッタンを浮かせ、自分のべったんを下に入れ込むと勝ちになる「すくいん」というあそびもありました。 普通は、この二つをあわせてあそびました。裏返しても、すくっても勝ちになったのです。 あそぶ時の、ベッタンの持ち方は自由ですが、ベッタンの裏側に親指そして表側に他の指をあてる方法が一般的でやりやすい持ち方です。(図−1参照) <「ぬきん」> かつては、「はたきん」より盛んだったのが「ぬきん」というあそびです。 ベッタンの持ち方と飛ばし方 1.自然に曲げた人差し指の横腹と、親指の腹でベッタンの端をはさんで持つ。(図−2参照) 2.べったんの端を、落としたいベッタンの縁にねらいを定め、あてつけます。普通手に持ったベッタンは、床に適当な角度を付けてあてる様にするといいでしょう。 あそび方 1.参加者は同じ枚数だけベッタンを出し合い、その中から台から落とすべき特定のベッタンを決めます。 2.この時、特定するベッタンは一枚でなくても良いが、普通は一枚です。 3.先ほど決めた一枚を中程にして、出し合ったベッタンを縁側や床机(しょうぎ)などの台の上にすべて積み重ねて山にします。 4.ジャンケンなどでやる順番を決めます。 5.勝敗の決め方は、自分のベッタンをベッタンの山にあてつけ、首尾良く特定の一枚だけを台の下に落とせば勝ちとなります。 6.この時、特定のベッタンだけでなく、他のベッタンや自分が放ったベッタンが落ちれば「ばれ」となり、もう一度山を作り直し次の順の人からやり直しです。 7.勝負は一発で成功することはまれで、落ちなかった場合山が崩れることもしばしばですが、崩れた山は、そのままで勝負続行となります。(次の順の人が挑みます。) 8.台から落ちた他のベッタンは、別にして邪魔にならないところに置いておきます。 9.この様にして、誰かが成功するまで続けられ、成功した人が出し合ったベッタンすべてをもらうことが出来ます。