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遊び学事典(遊邑舎版) |
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家あそび[いえあそび] 家の中で楽しむあそびを指すが、中あそびと同義的に使用される場合もある。 類義語の屋内あそびよりは、ニュアンスとして、やや狭い場所でのあそびを指すこともある。 (2015.09.27掲載) イカ[いか] 凧に同じ。 (2012.11.29掲載) イカ飛行機[いかひこうき]≪イカひこうき/いか飛行機≫ 折り紙飛行機の一つ。 形状がイカに似ていることから、その名が付いた。 チラシやコピー用紙などの長方形の紙を使って折る、長方形折り紙の一つでもある。 「イカ飛行機」の折り方 (2015.08.19掲載) 育児[いくじ] 子育てと字義的には同じと考えていいが、一般的には、乳幼児を対象とした子育てに対して、使用されることが多い。 (2015.12.13掲載) 育成[いくせい] 大きく立派に育てあげること。 (2015.12.27掲載) 石[いし] 【1】グーと同義。 【2】五目並べやオセロなど、盤の上に置いたり並べたりしてプレイするためのアイテム。 多くの場合は平たく円い形状となっている。 (2012.08.03掲載、2012.11.28改訂) 石隠し[いしかくし]≪石かくし≫ 石を隠して見つけて楽しむあそび。 あそび方は下駄隠しとほぼ同じ。 (2015.10.09掲載) 石切り[いしきり]≪石きり≫ 水切りに同じ。 (2015.09.30掲載) 石けり[いしけり] 小石や瓦片(かわらへん)などをマス目に投げ入れて、その小石や瓦片を足先で蹴りながら進んであそぶケンパ。 石けりケンパとも言う。 石は投げ入れるが、石を蹴ることが省略されたあそびも、石けりに分類される。 [例]どんぞこ。 石けり専用に作られた、ガラス製のおはじきを大きくしたような形状の、直径数cmの製品を石けりと呼ぶこともある。 参考図⇒ (2012.04.19掲載、2012.09.23改訂) 石けりケンパ[いしけりけんぱ] 石けりと同じ。 (2012.04.19掲載) 石積み[いしつみ] 主に河原で行う、石を積み上げて楽しむあそび。 石積みを、高度で絶妙なバランスをとったアート作品作りに、発展させた活動は、ロックバランシングと呼ばれている。 (2015.09.30掲載) 石取りゲーム[いしとりげーむ] 対戦型の思考ゲームの一つで、一般的には二人で対戦する。 [同義]山崩しの【3】。 多数個の石でできた山から、あらかじめ定められた個数だけ石を取っていき、最後に石を取った者が負けとなる。 石の代わりに、マッチ棒・コインなどが使われたり、紙に描いた○印などが使われたりもする。 多くの場合、必勝手順が存在し、その必勝手順を求めること自体は、パズルにもなっている。 (2015.10.01掲載) いしなご≪石子/石投/擲石≫ お手玉を使ったあそびの、一つのルーツ。 平安時代にまで遡るとも言われている。 おさらいは、いしなごが基本となって発展したあそびと考えられる。 一部地方では、お手玉を使ったあそびの名称となっている。 (2012.04.25掲載、2012.12.14改訂) 石弾き[いしはじき] おはじきのルーツと考えられる遊び。 文献上では、少なくとも10世紀頃まで遡り、当初はおとなの遊びだったとされている。 (2012.12.14掲載) 痛いの痛いの飛んで行け[いたいのいたいのとんでいけ] 身体の傷などの痛みを和らげるおまじないあるいはその呪文そのもの。 時には、「ちちんぷいぷい」などの言葉を初めに唱えてから行う場合がある。 (2015.09.18掲載) 板返し[いたがえし] パタパタ手品に同じ。 (2013.02.02掲載) 痛ガム[いたがむ] パッチンガムに同じ。 この呼称は、板ガムをもじったものと考えられる。 (2015.09.05掲載) 板ガム[いたがむ] 板状のチューインガム。 通常は、一枚ずつ個包装されたものが、数枚程度まとめて外包装されている。 (2015.09.05掲載) 板めん[いためん]≪板面≫ 板紙(厚紙)製の面打ちで、現在で言うめんこに相当する。 (2015.10.06掲載) 鼬ごっこ[いたちごっこ]≪イタチごっこ≫ 少なくとも江戸時代にはあったあそびで、二人から数人位で、しゃがんだ姿勢で始め、手の甲を指でつまみ、その手の甲を指でつまむ、と言うことを、「いたちごっこ」「ねずみごっこ」と交互に言いながら繰り返し、全員が両手を使い切ると、一番下になった手の子が、そこから抜けて、一番上の手の甲をつまむ。 その後も同様にして繰り返すが、手の甲の高さは一定に保つことが決まりで、しゃがんだ姿勢から、中腰からさらに、起立姿勢へと移っていく。 手が届かなくなれば終わりとなる。 このある意味で際限の無い繰り返しが、慣用句の「イタチごっこ」となった。 なお、当初は鼠ごっこ(ねずみごっこ)と呼ばれていたと、する説もある。 (2015.10.07掲載) いちじくにんじん≪無花果人参≫ 数え歌の一つで、手あそび、大縄跳びなど、数を数える様々なあそびに用いられる。 歌詞は、「いちじく、人参、山椒に、椎茸、牛蒡に」くらいまではほぼ共通で、その後は様々なバリエーションがある。 歌詞の一例、「いちじく、人参、山椒に、椎茸、牛蒡に、むかご、七草、白菜、胡瓜に、冬瓜」。 (2013.01.25掲載) 一段[いちだん] ゴム段の、大阪近辺での呼称。 一段跳びと呼ばれることもある。 (2012.05.18掲載) 一段ゴム[いちだんごむ] ゴム跳びの一段に使用される、飴色あるいは褐色のゴムヒモの通称。 模型飛行機のプロペラの、動力用ゴムヒモとしても使用され、昔の駄菓子屋では、定番商品の一つとなっていた。 (2015.08.07掲載) 一段跳び[いちだんとび] 一段に同じ。 (2015.08.07掲載) 銀杏打ち[いちょううち] 銀杏打ち(ぎんなんうち)に同じ。 (2015.10.07掲載) 一羽のカラス[いちわのからす] 大縄跳びの一つで、歌われる縄跳び歌は一種の数え歌となっており、その歌詞は「一羽のカラスが、カーカー。二羽のにわとり、コケコッコー。」までがほぼ共通で、それ以下は様々なバリエーションがある。 (2013.01.20掲載) いっせーのーせ 立てている親指の本数を言い当てることで勝負するあそび。勝負する者全員が、親指を上にした形で握った両手を、合わせながら身体の前に出し、一人ずつ順番に「いっせーのーせ」の掛け声をかけた直後に、全員の親指の本数の合計数以下の数を宣言すると同時に、参加者はどちらかあるいは両方の親指を立て、その全員の立っている親指の合計本数が 宣言した数と同じだった場合、宣言した者は、手を1本だけ下げると言うことをくり返して、両方の手を下げることに成功した者から勝ち抜けとする。 昔の数拳の流れをくむあそびと考えられる。 関西では、「いっせーのーで」と声掛けするのが一般的。 (2012.12.26掲載) いっせーのーで 【1】参加者全員が、同時一斉に開始する必要のあるあそびにおいて、参加者のタイミングを合わせるための掛け声。 【2】関東で、いっせーのーせと呼ばれるあそびに同じ。 (2012.12.26掲載) 一銭焼き[いっせんやき] 一銭洋食に同じ。 (2013.03.13掲載) 一銭洋食[いっせんようしょく] 安価なお好み焼きのような食品。 水で溶いた小麦粉を鉄板の上で薄くのばし、ネギあるいはキャベツ、天かすや竹輪など簡単な具材を載せて焼いたもの。 昔、一銭で売られていたが、貨幣価値が変わってからは、「拾円焼き」「ペコタン焼き」など、様々な名称で売られていたりもするが、一銭洋食の名称も使用されている。 (2013.03.13掲載) 一本橋こちょこちょ[いっぽんばしこちょこちょ] あやしあそびの一つで。 用いられるあやし歌の、一般的な歌詞は、「一本橋こちょこちょ、たたいてつねって、階段登って、こちょこちょ」と考えられるが、「つねって」の後に「なでて」が入ったり、「階段登って」の後に「裏から回って」が入ったり、二番以上の歌詞を付加した、様々なバージョンがある。 (2013.01.20掲載) 移動式遊具[いどうしきゆうぐ] 地面や床などに、半永久的には固定されておらず、移動設置可能な遊具。 (例)ふわふわ遊具。 (2012.05.30掲載) 糸掛[いとかけ]≪糸掛け≫ あやとりに同じ。 (2015.11.23掲載) 糸ゴム[いとごむ] 1mm前後の細い糸状のゴム。 ゴム動力飛行機の動力源として使用されたり、ゴム跳びにも利用され、昔の駄菓子屋の定番商品だった。 昔の大阪では、ゴム跳びの一つ一段に使われたので、一段ゴムとも呼ばれていた。 (2015.08.15掲載) 糸電話[いとでんわ] 声の振動を、糸を通じて伝える簡単な玩具。 シンプルなものは、唇全部が入るほどの直径を持つ円筒の、一方の端に紙を貼って覆い、その紙の中央に糸を貼り付け、その糸のもう一方に、同様の仕組みの円筒を付けた構造になっている。 送受話する部分を紙コップで代用することもできる。 (2012.12.12掲載) 糸取り[いととり] あやとりに同じ。 (2015.11.23掲載) 糸引き飴[いとひきあめ] 長さ20〜30cm程度の凧糸の一方の先端に、飴が付けられたものが、数十本束になっている駄菓子で、糸の束が適当にねじられていることで、くじとしての機能を持っている。 選んだ糸を引くことで、飴の大小や形・色の違いなどによる、当たりはずれを楽しむ。 (2012.12.12掲載) 糸引き独楽[いとひきごま]≪糸引きゴマ/糸ひき独楽/糸ひきゴマ≫ 芯が自由に回転するようになった、芯を支える部分を持って、芯に巻き付けた糸を、勢いよく引いて回す独楽の総称。 地球ゴマも糸引き独楽の一つ。 (2016.01.09掲載) 糸巻き戦車[いとまきせんしゃ] 市販されている裁縫用の糸巻きを使って作り、ゴムのよじれが解ける力を、利用して動かすおもちゃの戦車。 (2012.11.20掲載) 糸屋のおばさん[いとやのおばさん] もつれた糸を解(ほど)くことを人間で真似たあそび。 適当に決めた鬼以外の者全員で、鬼から見えない所で、手をつないで大きな輪を作り、その長い輪を足でまたいだり、手の下をくぐったり、つないだ手をねじったりして、大きな輪をもつれさせる。その後、全員で「糸屋のおばさん解いておくれ!」と掛け声をかけて鬼を呼ぶ。呼ばれた鬼は、もつれた大きな輪を、元通りに解くことができれば鬼を決め直して交代する。 (2013.03.13掲載) イラストロジック[いらすとろじっく] お絵描きロジックに同じ。 「イラストロジック」は、日本文芸社のパズル専門誌の名称でもある。 (2013.01.06掲載) イリンクス[いりんくす] カイヨワによる遊びの分類の一つ。 眩暈(めまい)や、感覚の混乱などを、楽しむ遊び。 [例]ブランコ、ジェットコースターなど。 (2012.05.24掲載、2015.08.14改訂) 色鬼[いろおに] 鬼ごっこの一種。 鬼が指定した色(安全地帯)に、子の全員がタッチするまでに、鬼にタッチされた子はアウトとなる。 子の全員が安全地帯となった時、鬼は別の色を指定し、ゲームが再スタートする。 色付き鬼ごっこと呼ぶこともある。 (2012.08.19掲載) いろ紙[いろがみ] 折り紙・貼り絵・切り紙などに使用される、色の着いた正方形の紙。 本事典では、色紙(しきし)と区別していろ紙と表記している。 現在では、折り紙が、一般的な呼称として定着していおり、長方形のものもある。 (2012.04.24掲載、2012.07.18改訂) 色付き鬼ごっこ[いろつきおにごっこ] 色鬼と同義。 (2012.08.19掲載) いろはかるた 「いろは歌」の47文字、あるいは「京」を加えた48文字を、頭の一字として始まることわざが読み札に書かれたかるた。 取り札には、ことわざの頭の一文字と、そのことわざを示す絵が描かれている。 このように、取り札に絵が描かれているかるたを、「遊び学辞典」では絵取りかるたと定義している。 (2012.10.15掲載) いろはにこんぺいとう≪イロハ二金平糖≫ 【1】しりとり歌の一つで、その歌詞は「いろはに金平糖、金平糖は甘い、甘いは砂糖、砂糖は白い」までは、ほぼ同じで、それ以後の歌詞には、様々なバリエーションがある。 【2】ゴムひもを使ったあそびで、お持ちの二人が、手に持ったゴムひもの輪を、「いろはにこんぺいとう」と言いながら、様々な形に変化させた後、「上か下か真ん中か?」と跳び手に問って、後ろ向きの跳び手は、ゴムひもの状態を見ずに、それに答えた位置のゴムひもの輪の、上・間(あいだ)・下を、跳び越えたりくぐり抜けたりしてあそぶ。 (2013.01.20掲載) 色水あそび[いろみずあそび] 草や花などの自然素材を使ったり、水彩絵具や染料などの製品を使って、色の着いた水を作って楽しむあそび。 単に色の着いた水を作って楽しむものから、色の違った水を混ぜたり、色の着いた水で、紙や布などを染めたりするものなどがある。 (2015.08.06掲載) インジャン ジャンケンの大阪近辺での呼び方(かけ声)。 かけ声のかけ方は、「インジャン ホイ」が一般的。 (2012.04.11掲載) Copyright (C) 遊邑舎&北條敏彰 2012-2016 All Rights Reserved. |
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